花筏(はないかだ)
●相撲の親方が、銚子の祭相撲に人気力士の花筏を出す契約をしたが、花筏が病気のため、顔付きが似ている提灯屋に、相撲は取らなくてもよいとの約束で代役を依頼した。
相撲は大人気で六連勝の地元の素人、千鳥ケ浜と花筏を千秋楽に組ませることになった。
恐がる提灯屋に、相手の体に触れたらすぐに倒れてしまえと、親方が知恵を付ける。
一方、千鳥ケ浜は親に呼ばれて、遺恨相撲で投げ殺されるから止めてくれと頼まれる。
仕切の最中、提灯屋は恐怖のあまり「南無阿弥陀仏」。これを聞いた千鳥ケ浜は「俺の為に念仏を唱えている、恐ろしい」とこちらも念仏。行司が思わず「お通夜だねまるで」
行司が軍配を反すと、無我夢中で突き出した提灯屋の指が立ち遅れた相手の鼻と目に入った。千鳥ケ浜は土俵際で倒れそうになるが、見ると相手が先に尻餅をついている。観衆は、花筏の張り手はすごいねと関心する。
張り手が良い訳で提灯屋でございます。
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-115.html より転載)
五代目圓楽さんで花筏です//もうすぐ春場所、師匠の圓生さんも相撲噺がお得意でしたが、圓楽さんも全生時代のネタを枕によく演じられてました
(http://nicosound.anyap.info/sound/sm9932320 より転載)
CDにて
花筏(はないかだ)
●ある日、提灯屋の家に、相撲部屋から親方がやって来る。仙台での大切な巡業を控えている大関の花筏が病気になってしまったので、姿格好が似ている提灯屋に身代わりになって、巡業に来て欲しいというのだ。相撲を取ったことなんてないからと断る提灯屋に、相撲は取らなくてもいいから、とにかく付いてきて欲しいと言い、手当ても充分に施し、やっとのことで巡業に来てもらえることになった。だが、いざ巡業先へ訪れると、地元は相撲人気で沸き立ち、その千秋楽に地元の造り酒屋の息子で、千鳥ヶ浜という素人相撲の筆頭者と対戦せざるをえなくなってしまった。土俵へ出ないという約束も守り通せる雰囲気ではなくなり、逃げられなくなった花筏はある秘策を立てる。千鳥ヶ浜側でも大関相手に怪我をしてはならないと、やはり秘策を立てた。さて、その当日、いよいよ結びの一番がやってくると…。
(https://www.dplats.jp/kura/asp/itemdetail/rakugo-dl-00079/ より転載)
今日は圓生師の命日なので「花筏」を上げました。
「鶉衣」か「しわいや」でも良かったんだけどw
「花筏」は圓楽師のも上がっているので楽しいかなと。
でも圓生師は相撲の親方はなぜ関西弁なんだろう?
(http://blog.livedoor.jp/isogaihajime/archives/1239493.html より転載)
CDにて
首提灯(くびぢょうちん)
●酔っぱらった江戸っ子が、突然侍に声をかけられ、麻布までの道順を尋ねられたが、酔っぱらったいきよいで、侍にからみだす。
初めのうちは、侍も酔っぱらいのことと勘弁したが、終いに増長していくので、「行け!」と追っ払おうとしたが、しまいに江戸っ子が、痰を吐き出し、ひっかけようとしたが、よけた侍に、感心しつつ、また痰を吐き出したが、今度は侍の紋服にかかったので、侍も我慢がならず、声をかけつつ追いかけて、いや居抜きに刀を抜いて横町を曲がっていった。
江戸っ子が強がって怒鳴り声を出したが、声の出所がおかしくなって、さらに首がぐらつきだした。
そこで初めて首が切られたことを知った江戸っ子は、水たまりに足を入れて、困惑しだした。
目の前で火事が起きて、人が駆け出しはじめ、押されて、首が落ちそうになったので、首を前に出して提灯の代わりに担ぎ出しながら、賭けだしていく。
(http://www12.plala.or.jp/yose/kubityoutin.html より転載)
戦後では六代目三遊亭円生、五代目古今亭志ん生の二名人が得意としました。
本来は音曲噺で、円生は橘家橘園という音曲師に習っています。
現在、速記・音源ともほとんど円生のもので、残念ながら志ん生のはありません。
円生からは門下の円楽、故・円彌、円窓らに継承。
(http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2009/06/post-5945.html より転載)
CDにて