つる(つる)
●町内の生き地獄、いや生き字引と言われる甚兵衛に鶴のことを聞いている。
「鶴は日本の名鳥と言われるのはなぜか?」
「姿形が綺麗なのに加えて、雄雌の相手が決まると他の鳥には目もくれない、つまり操が正しいからだ。ところで、鶴は昔は首長鳥と言ったのだ」
「なんで鶴ちゅうようになったんかいの?」
「ある日老人が海の向こうを見ていると、唐黍から雄がツーっと飛んで来て松の木に止まり、その後から雌がルーっと飛んで来て止まったのでツールーツルと言うようになった」
「そうか分かった、皆に教えたろ」
「よせ、嘘じゃ嘘じゃ」「嘘でも面白いわ」
「雄がツールーっと飛んで来て、次に雌が、あれっ? 勘定が合わんがな」
もう一度、教えて貰って、
「雄がツーっと飛んで来て、ルっと松の木に止まった。その後から雌が…… あれっ、
……黙って飛んで来た」
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-138.html より転載)
冬休みなので息子(5歳)と一緒に聞いたら、特に「つる」で爆笑していた。
顔写真を見て「ボクこの人見たことある~」
でも落語ファンならば「笑点」はさておいても、圓朝モノをじっくり聴きたいところです。もっと軽い根多では、たまたまiTunesのオーディオブックで手に入れた「つる」が気に入っています。・・・歌丸師匠、まだまだ楽しませてください。