宿屋の仇討(やどやのあだうち)
●宿に泊まった三人組が、飲めや歌えで騒いでいると、隣の侍が若いしの伊八を呼びつけ静かにするように命じる。いったんは静まるが、すぐに寝床の中で相撲をとって騒ぐ。再び、伊八が呼ばれる。三人は寝床で静かに話をすることにする。源兵衛は、以前、侍の女房とデキてしまい、侍の女房と弟を斬り、三百両を盗んで今に至ると話す。源兵衛は色事師、色事師は源兵衛と残る二人が騒ぐ。伊八が再び呼ばれ、隣の源兵衛は女房と弟の敵で、明日まで逃がすなと命じられる。実はこの話、小料理屋で他の男がひけらかしていたのを源兵衛がそのままいただいたというがもう遅い。三人と宿屋中が生きた心地しない。翌朝、侍はそのまま立とうとするので、仇の一件はと聞くと「あれは座興だ」「何でそんなくだらないことをおっしゃったんで。」「あのくらいに申しておかんと拙者のほうがよっぴて寝られん」
侍と三人が泊まる下りが省略されている。暗く落ち着いた口調で無駄なく進んでいくため、あっさりとした演出となっている。
(http://geza.blog22.fc2.com/blog-entry-94.htmlより転載)
三木助の出来はまあまあ、かな。前半はあまりたいしたことのないギャグをしっかり演ったり、言葉の説明をしたりするところが、ちょっと古い世代を感じるまどろっこしさ。
もちろん古い世代でも十八番中の十八番は無駄なく引き締まっているモノであり、そういう意味では全体的にまだ微妙にそこまで練りこまれてはいないかんじ。悪くはないんですけどね。「やや十八番」くらい。
でも後半はだいぶノってきます。脚本的に良く出来ている面白い噺なので、その部分はちゃんと演じられています。
(http://blog.livedoor.jp/no_go_tabi/archives/cat_50034639.htmlより転載)
ニコニコ動画にて