シャブ浜(しゃぶはま)
私が立川談笑の「シャブ浜」を聴いたのは、iPodでだった。年の暮れが差し迫る真冬の環七だった。自転車をビュンビュン走らせる私の顔面は冷たい風で凍てついていた。しかし「シャブ浜」のクライマックスにさしかかる頃には、凍った顔面はあふれる熱い涙(&鼻水)でじゅわわ~~ん…と湯気をたてて溶かされていた。自転車をこぐ足を止めて、腕組みして聴き入った。
談笑が語り込む「シャブ浜」とは覚醒剤にからめとられた人間が人でなしとなり禍々しい恐怖のどん底まで堕ちながらも、だがしかしその地獄から這い上がってやがて蘇生する物語だった。
人が生き抜くために最終的に必要なものは何か。
人が生き抜くために糧とする「誇り」とはどういうものなのか。
(http://d.hatena.ne.jp/Carubo/20090808/p1 より転載)
談笑師匠が家元から二度と高座にかけないようにと注意されたシャブ浜が
何故かニコニコに流出していた。
注意された事実は、ツイッター経由で談笑師匠から直接お伺いした。
あの人情話の傑作、芝浜の主人公が魚屋ではなく、シャブ中毒のトラック運転手というところから始まる。
(http://blog.livedoor.jp/kichidens/archives/1430419.html より転載)
古典落語の人情話「芝浜」を現代に置き換えた改作。
芝浜は酒で身を滅ぼし立ち直る話だが、これはタイトル通り「シャブ」が主題。
確かに、ビンビンと危険感が漂い、芝浜なんて悠長な昔話にしか聞こえなくなる。
しかし、これほどまでにキツイ話にする必要があるのだろうか。
人情話の語り口は談志一門ならではの気合いのこもった情感。
この辺があるから許されるが、談笑が談志の弟子でなかったらいったいどうなっていたのやら。
ただの悪ふざけにしかならないかもしれない。
(http://12191.diarynote.jp/201107252022451700/ より転載)
ども。御家元より「『シャブ浜』禁演」のお達しを頂きました立川談笑です。つきましては、噺塚に奉納するつもりです。ライブの告知は、いずれまた
ニコニコ動画にて