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落語一日一席 古今亭志ん朝(三代目)ブログ 引っ越しました!
落語一日一席 古今亭志ん朝(三代目)居残り佐平次(いのこりさへいじ)
●派手に飲み食いして遊んだ仲間が帰り、一人残った男が居残りになったが、店の中で、暇そうな客をみつけては、ご機嫌取りのヨイショをして、酒を御馳走になったり、一緒に遊んだりしていた。下手な幇間よりも客あしらいが巧いので指名されるほどの人気者だ。
この男がご祝儀を先に貰ってしまうので自分たちの取り分が減った、あいつを何とかしてくれと、店の若い衆が旦那に泣きついた。
旦那がこの男を呼んで払いは後でいいから出て行くように説得したところ、世間で悪事を働いたので、出たらすぐ捕まってしまう、もう少し匿ってくれとすがる。これを聞いた旦那は、共犯にされちゃ敵わないと、男の言いなりに着物や履物、銭まで与えて追出した。
近所で捕まっちゃいないか見て来いと若い者に行かせると、男は、居残りを商売にしている左平次だと名乗る。これを聞いた旦那は
「人をどこまでおこわにかけやがったか」
「旦那の頭が胡麻塩でございますから」
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-121.html より転載)
円生の落語で聞きたい噺をある落語フアンクラブでアンケートしたら1位「御神酒徳利」、2位「掛け取り漫才」、3位にこの「居残り佐平次」となった。そのぐらい円生の出来は良かった。
(http://ginjo.fc2web.com/005inokori/sinagawa.htm より転載)
TBSチャンネル「落語特選会」にて
淀五郎(よどごろう)
●忠臣蔵の判官役が急病になり、名題に成り立ての弟子、沢村淀五郎が指名された。
初日は殿中騒動の三段目まで何とかこなし、いよいよ切腹の四段目に入った。由良之助を待ちかねた判官が切腹をしたところで、花道に名人、市川團蔵演じる由良之助の姿。そのまま、つつつーっと中央により「御前!」と感激の場面だが「ひどい判官だね、これじゃ芝居にならねぇ」と團蔵が動かない。
淀五郎がどこが悪いか團蔵に聞いたところ、切腹が悪い、本当に腹を切れと叱られる。
二日目も動かないので、開き直った淀五郎は、明日は本当に腹を切って死んでやると決心して、中村仲蔵に暇乞いの挨拶に行った。
尋常じゃない様子を感じた仲蔵は、訳を聞いて芝居の心得を伝授した。
三日目に生まれ変わったような意気を見せる淀五郎に團蔵は感心して、つつつーっと判官の元に近づいた。由良之助が来たのを見て、淀五郎は本心から「おお、待ちかねた」
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-93.html より転載)
円生では、仲蔵が淀五郎に注意する場面が、微に入り細をうがって詳しいのが特色です。
正蔵の速記では省かれていますが、円生に倣って判官の唇に青黛を塗り、瀕死の形相を出すようにと注意を入れる演者が多くなっています。
また、サゲの後正蔵は「こりゃ本当に待ちかねました」とダメを押しましたが、円生はムダとして省いています。
(http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/62757/60017/58718250?page=2 より転載)
TBSチャンネル「落語特選会」にて
三年目(さんねんめ)
●おかみさんが病に臥せって、もう先が無いことを知る。死ぬのは怖くないが、夫が後添いを取ることが気になり、臨終が出来ない。
もし、後妻を取るようなことがあれば、婚礼の晩に幽霊になって出てきなさい、それが評判になり、ついには嫁の来手がなくなるだろう。こんな約束をして息を引き取った。
親戚筋からの婚姻話も断りきれず、再婚した最初の晩、夫は幽霊の出を待つがなかなか出てこない。二日、三日、二十日待っても出てこないので、普通の結婚生活が始まった。
子供が生まれて三年が経って、墓参りの夜、先妻の幽霊が出て、髪を乱して「恨めしい」
「何で今頃になってから出てくるんだ、約束通り婚礼の晩にさっさと出て来ないからだ」
「私が死んだ時に坊主頭にしたでしょう」
「親戚が集まって、一剃刀づつ当てて坊さんにして棺に収めたのだ」
「坊さんで出たのでは愛想を尽かされるから、毛の伸びるまで待っていた」
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-119.html より転載)
(マクラで、幽霊を田舎言葉で)
「恨めしいぞォ・・・・おらァはァ、恨めしいで、てっこにおえねえだから・・・・生き変わり死に変わり、恨みを晴らさでおかねえで、このけつめど野郎」
土左衛門になると、男は下向き、女は上向きで流れてくる。
この間横になって流れてきたので、聞いてみたらゲイボーイ。
(以上、六代目三遊亭円生のマクラ)
(http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2004/12/post_10.html より転載)
CDにて
片棒(かたぼう)
●ある大店。旦那はケチで有名な人物です。商売を成功させて商いを大きくした人物ですから、経済的な観念はもっていて当然ですがね。
この旦那。そろそろ店を継ぐ人材を決めなければならないような年齢となってきました。
三人の息子がいまして、このうちの誰かを後継ぎにと考えた。ま、当然でしょうね。
しかしながら誰にしてよいのか決めかねている状態でした。
そこでね、面接をして自分の葬式をどのように執り行うのかを聞いたのですね。
まずは長男からです。この長男は店の体面を世間体を重要視するのです。大勢人を呼んで豪華なご馳走をだし、帰りには車代まで出そうという。大金をかけて葬式を行うというので、これでは身代は維持していけないということでダメと判断。
では次男はどうかというと、次男だけに日頃責任ある立場におかれていませんので遊び好きときてる。
芸者衆や幇間もちを呼び、山車などをだして行列を作っておくるという案を出した。真面目に考えている様子はない。
最後は三男ですがね、これが親父に輪をかけたようなケチでしてね。人呼びなんてしない。早いうちに出棺してしまい棺を運ぶのは人を雇わなければならないので、自分で担ぐという。しかし一人では担げないので・・・・というと
こんp旦那。前に回って片棒を自分で担ぐということに・・・・・・・・・・へんなオチですがね。
(http://www.kakaa.or.jp/~fukasawa/katabou.htm より転載 ママ)
笑いが多く、各自で自由にギャグを入れられるため、現在もよく演じられますが、全体のおおまかな構成は三代目三遊亭金馬のものが基本になっています。
(http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/62757/60017/2241214?page=3 より転載)
CDにて