愛宕山(あたごやま)
●江戸っ子の幇間一八は、旦那のお供で芸者や幇間の繁八と一緒に京都の愛宕山へ山遊びに出かけた。山が苦手な一八は口では強気なことを言っているもののなんとかごまかして帰るつもり。しかし、旦那は一八の腹のうちを十分承知しており、目付け役として、繁八をつけていた。山頂で土器を買って投げていた旦那。今度は小判を投げてみせるという。まわりがもったいないと言うのも聞かず、三十枚の小判を投げてしまう。小判は拾った人のものだと言われた一八は谷底へ降りようとするもなかなかうまくいかない。しかし、旦那にそそのかされた繁八が一八を谷底へおとしてしまう。
(http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/lineup/v1036.html より転載)
桂文楽の『愛宕山』は、京都を舞台にしていますが、登場人物はみな東京人、台詞はすべて東京弁です。純然たる江戸前落語になっており、京都の言葉も、大阪の言葉もでてきません。もともとは上方落語であったこの噺を、完全に東京ナイズしているわけで、さすがは東京を代表する大名人の仕事と言えるでしょう。
(http://d.hatena.ne.jp/milmil01/20101002/1285977544 より転載)