化け物使い(ばけものつかい)
●人使いの荒いご隠居がいて、次々と奉公人を雇うが、三日も経たずに「暇をもらいたい、
こう人使いが荒くちゃ辛抱なりかねます」と辞めてしまう。ところが、新しい奉公人の杢助は、なんなく言い付けをこなし、三年も勤めたが、ご隠居が新しい家を買って引っ越すことになったとき、化け物が出るという噂を恐れて、辞めてしまった。
引っ越しをした最初の晩、食事の後に一つ目小僧が出たが、ご隠居は、皿を洗え、布団を敷け、肩を叩けとこき使った。二日目の夜は大入道が出たので、屋根の手入れをさせた。
三日目は女ののっぺらぼうが出ると、繕い物をさせた。さて、四日目は何が出るかと待っていると、大きな狸が出て来た。
何だい、今まで化け物は、お前の仕業か?
と問うと、そうだと頷く。
「何の用だ」と聞くと「お暇をもらいたい」
「どうして」「こんなに化け物使いが荒くちゃ辛抱なりかねます」
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-131.htmlより転載)
◆風間杜夫「化け物使い」(時代劇専門チャンネル『中継!秋の傑作落語選スペシャル』)。
横浜にぎわい座、平成21(2009)年8月6日(三遊亭楽太郎・風間杜夫二人会)。
マクラで、つかこうへいが自分の師匠だったと語る。そして、ひじょうにきびしい人がらだったと。つまり、ここから本ネタへつなぐ話題となるわけだ。
ところで、本ネタの冒頭で、口入屋の場面を描くところがわりと長くあったが、これは誰かの型なのだろうか。そもそも風間杜夫はどこからネタをおぼえたのだろうかという疑問もある。
とりあえず、僕は今までにあのような口入屋の場面がある「化物使い」を聞いたことがないように思うのだが……。
(http://yaplog.jp/chilurin0223/archive/659より転載)
今日は、風間杜夫さんの「化け物使い」と圓楽師匠の「厩火事」の二本をあげました。
…聞いてみると、やはり役者さんだなーと思いますね。まず声を巧みに使い分けている点ですね。千束屋の番頭さん、吉田の隠居さん、杢助さん、そして最後の狸と皆声を使い分けていましたね。
噺そのものは、志ん朝師匠の型ではないかと思われます。
のっぺらぼうに「なまじあるばかりに、苦労してる女は・・・・」の台詞は、志ん朝師匠の創作です。楽しい台詞ですよね。
とても楽しめて見事な出来だと思います。
でも正直本職の噺家さんの落語と言うより、一人芝居を限りなく落語に近づけたモノの様な気がするのです。
勿論素晴らしい芸です。と言うより風間さんでしか成し得ない領域ではないかと思うのです。
私もそのうち見に行こう!
(http://blog.livedoor.jp/isogaihajime/tag/%E9%A2%A8%E9%96%93%E6%9D%9C%E5%A4%ABより転載)