寿限無 (じゅげむ)
●ある夫婦に子供が生まれてその子の名前をお寺の和尚さんにつけてもらおうと思いつきました。和尚さんにお目出たい名前をお願いしたところたくさんの言葉を教えてくれました。それを全部つなげて1つの名前にしてしまったのがじゅげむ・・・。
この子が大きくなって学校へ行くようになるといろいろ騒動が起きてきます。
例えば近所の子供が学校に誘いに来て名前を呼ぶのが一苦労。
お母さんが子供をおこすのも一苦労。起こしている間に友達は学校が間に合わなくなるので先に行ってしまう。
又子供がケンカして友達を泣かせてしまい泣かされた子が言いつけに来たときに一苦労。「おばちゃんの家の寿限無寿限無・・・・・が僕の頭をぶって云々」とながながと訴える。最後は「あんまり名前が長いのでこぶが引っ込んじゃった。」これがこの話のオチです。
(http://jyugem.adknow.net/ より転載)
おなじみ、生まれた子どもにお目出度い名前をすべてつけてしまい、長〜い名前になってしまったというドタバタを描いた有名な落語です。
これもつけ加えておきますと、演じる落語家によって「名前」や「由来」などに違いが出る演目です。
ここではたい平師匠の演じ方での「長〜い名前」を書き下しておきますのでご参考にして下さい。
『寿限無、寿限無、五劫の摺り切れ、海砂利水魚の水行末、雲行末、風来末。食う寝るところに住むところ。やぶら小路やぶ小路、パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助』
林家たい平落語集「はじめの一歩」(COCJ-35553)に収録
(https://www.dplats.jp/kura/asp/itemdetail/rakugo-dl-00300/より転載)