厩火事(うまやかじ)
●髪結いで生計を立てているお崎の亭主は文字通り「髪結いの亭主」で、怠け者。
昼間から遊び酒ばかり呑んでいる年下の亭主とは口喧嘩が絶えません。
しかし本当に愛想が尽き果てたわけではなく、亭主の心持ちが分からないと仲人のところに相談にやって来ます。
話を聞いた仲人は、孔子が弟子の不手際で秘蔵の白馬を火災で失ったが、そのことを咎めず弟子たちの体を心配し弟子たちの信奉を得たと話と、瀬戸物を大事にするあまり家庭が壊れた麹町の猿(武家)の話しをします。
そして目の前で夫の大事な瀬戸物を割り、どのように言うかで身の振り方を考えたらどうかとアドバイスをします。
帰った彼女は早速実施、結果夫は彼女の方を心配します。
感動したお崎が「そんなにあたしのことが大事かい?」と質問すると、
「当たり前だ、お前が怪我したら明日から遊んで酒が呑めねえ」
(http://blog.livedoor.jp/isogaihajime/archives/1473847.html より転載)
・厩火事
○演者;桂歌丸
○まくら;6分58秒
妾宅へでかける旦那が寄席をだしに使うとき奥さんのやきもちが、悪いやきかただとやけ酒で身体を壊し、良い焼き方だと寄席が繁盛するという小噺
髪結の亭主⇒女が稼ぎ男がぶらぶらしている⇒ヒモ=英語でロープ…楽太郎(現・円楽)から教わった
○くすぐり
お咲がおみつの代わりに伊勢屋に行って、
「(娘の)髪の毛がくせっ毛っていうか、たちの悪い髪の毛で結いづらくて…」
「私の目の前で髪の毛の悪口は言わないほうがいいよ」
(http://blogs.dion.ne.jp/turandot/archives/9973341.htmlより転載)