※金明竹は収録されていません。
金明竹(きんめいちく)
●道具屋を営む親戚の家で働く与太郎は、店にやってくる客に見当違いの対応ばかりをし伯父さんを困らせてばかりいる。そんなところに現れたのが、中橋の加賀屋佐吉から来た上方弁でまくし立てる使いの人。案の定、用件を聞き取ることができず伯母さんを呼ぶも、全くもって用件が分からない。そこへ伯父さんが用事から帰ってきたので、使いの口上を説明しようとしてもチンプンカンプンなことばかりしか言うことができない…。
(https://www.dplats.jp/kura/asp/itemdetail/rakugo-dl-00113/より転載)
圓生師匠のバージョンでは、他の演者とは違って、「沢庵」を「貼り混ぜ」にせず別にしている。『沢庵の物は貼り混ぜにしない』と骨董商から教わって改めたとの事。
関西弁の早口でしゃべるのがポイント。志ん生は早口でやるのが嫌いとみえて、「骨皮」部分の与太郎の独壇場部分のみの口演で、関西弁の早口部分は、やらずに『金明竹です』と云って止めてしまいます。だから、「金明竹」は出てこない。圓生師匠のみフルパーツをやってます。
(http://blogs.yahoo.co.jp/yacup/61680187.htmlより転載)
圓生師のレパートリーの広さを知る一席。『金明竹』としては三代目金馬のものが、与太郎の表現といえ歯切れの良さと言い圓生師のものよりずっと面白く聴けるが、こういった前座噺とされる一編を大看板がきちんと所演したものは少なくとても貴重なものと言える。圓生師は高座に掛ける事は少なかったが、弟子にはこの噺をきちんと教えていた様で、三遊亭圓丈が名古屋版に直して演じているものも、実はこの圓生直伝なのである。圓生師は、大阪生まれと言う事からでも無いだろうが、我々東京の人間からして見れば流暢な大阪弁を聞かせるが、これとて上方の人に言わせると滑稽な上方弁なのだそうである。
(http://park5.wakwak.com/~wrc-kusa/kimmeichiku.htmより転載)