子は鎹(こはかすがい)
●吉原の廓遊びで朝帰りの亭主が、文句を言う女房に対して、家風に合わないから出て行けと怒鳴ってしまった。子どもが「お父つぁんが悪い」というと、これも家風に合わないから出て行けと、二人とも出ていった。
独り者になったのをいいことに、花魁の女を引っ張り込んで一緒に住み始めたが、煮炊きも家事も何にもできず、いつの間にか出て行ってしまった。
三年が過ぎ、一人住まいの不便さと寂しさで、別れた女房の出来の良さを思い出し、子供にも会いたいと思う。たまたま、学校帰りの子どもに出会い、未だに再婚せず、針仕事で苦労しながら暮らしていることを知る。小遣いを与え、母親には内緒にしろというが、母親に見つかり誰からもらったか言わないと金槌で打つと怒られ、喋ってしまう。
子供が仲立ちになり、夫婦仲直りをする。
「子は鎹とは、うまいことを言ったもんだ」
「あたい鎹か、だから金槌で打つと言った」
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-101.html より転載)
春風亭小朝 「 子は鎹 」
師匠の 「 子は鎹 」 枕が厚かったので時間を気にしてたのか、ちょっと飛ばし気味かな?
でも、別れたおかみさんの描写は良かった。やはり、小朝は女の人の描写がとても綺麗でソツがない
(http://itacha.exblog.jp/8158669/より転載)
小朝さんが古典の人情話を持ってくるとは、けっこうオドロキ。
上手い人なんだけど、客が落語慣れしてない人が多くて、残念ながら上滑りしちゃってましたね。
客との呼吸が合わないというか、素人相手ですから滑稽話のほうが良かった気がします。
(http://blog.livedoor.jp/hanyan_meshi/archives/51066232.htmlより転載)