千早振る(ちはやふる)
●百人一首を覚え始めた娘から「千早振る神代も聞かず竜田川からくれないに水くぐるとは」の意味を問われた金さんがご隠居に尋ねた。素直に知らないと言えばいいのに、ご隠居の出鱈目にわか講釈が始まった。
竜田川は敵無しの大関だった時に、吉原の花魁、千早太夫に一目惚れするが、千早は「相撲取りの席は嫌でありんす」と振ってしまう。それならと、妹の神代に声を掛けるが、これも言うことを聞かない。
つまり『千早振る神代も聞かず竜田川』だ。
竜田川は故郷に帰って五年間働いて、豆腐屋になっていた。ある日、女乞食が、空腹のあまり、卯の花を分けて欲しいと求めるが、女の顔を見ると因縁の千早だったので断った。
身を儚んだ千早は井戸に身を投げた。
卯の花は『から』。井戸の中では水をくぐるから『からくれないに水くぐるとは』だ。
最後の『とは』は何だと問い詰められて、苦し紛れに『とは』は、千早の本名だった。
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-41.html より転載)
YouTubeで、桂吉朝さんの「千早振る」を観ました。本当に才能に恵まれていたのに、残念なことです。
(http://quirit.blog43.fc2.com/blog-entry-109.html より転載)
2011年11月08日は桂吉朝(1954/11/18~2005/11/08)の七回忌。今月は大阪・国立文楽劇場、来月は東京・国立演芸場にて一門総出の追善落語会が行われるという。
(http://dagaya.asablo.jp/blog/2011/11/05/6188088 より転載)
(「千早振る」は収録されていません)
YouTubeにて