文違い(ふみちがい)
●母娘の手切金として五十両を工面して、夫婦になろうと花魁に持ちかけられた半ちゃんは、走り回ったが二十両しか作れなかった。
それではと、花魁が、病気の母の薬代として三十両欲しいと向かいの部屋の田舎おやじ客、角さんの馬の買付金をだまし取った。
合わせて五十両を母に渡して来ると出ていった花魁は、その金を若い男に眼病の治療費として渡した。男が落としていった手紙を読むと、新宿女郎を騙して五十両を作ってもらうとの女文字で、騙されていたことを知る。
一人部屋に残された半ちゃんが箪笥からはみ出した手紙を読むと、半ちゃんを騙して五十両を作り、その金を男に貢ぐ内容。そこへ花魁が戻ると、よくも騙したなと叩く。
向かいの部屋で聞いていた角さんが、店の者を呼び付け「大金とか色男とか騒いでいるが、ワシが母親の薬代としてやった金だから心配するなと止めてくれ。いや待て、それではワシが色男だとバレてしまう」
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-68.html より転載)
相変わらず動画じゃありません。圓生師匠の廓噺「文違い」です。新宿遊郭が舞台の噺はめずらしいですね。圓生師匠の住んでいた柏木は西新宿あたり。画像は「江戸名所百人美女-しん宿」(豊国(三代))。
(ニコニコ動画 動画の説明文より転載)
CDにて