佃祭り (つくだまつり)
●神田お玉ケ池の次郎兵衛が、佃島の住吉様の祭りに出掛け、暮れ六つの終い船で帰ろうとした時、女に呼止められ、乗り損なった。
女の話を聞けば、三年前に吾妻橋で身投げをしようとした時に、五両の大金をくれて助けてくれた旦那でしょうと。そういえばと思い出した。船頭をしている夫が戻ってくると、さっきの終い船が沈んで船場は死人の山だという。一旦はあの船に乗ったが、女将さんに止められ命を救われた。これで五分です。
夜遅く船場の騒ぎが収まってから自宅まで送ってもらうと、玄関には忌中の張り紙。留守中に誰が死んだと問えば、次郎兵衛さん迷わず成仏してくれ。終い船が沈んで全員死亡との知らせで家人が早とちりしたものだった。
身投げの人を助ければ良いことがあると思い込んだ与太郎が身投げ探しを始めた。永代橋の上で身投げしそうな女をみつけて止めるのだが、戸隠様を拝んでいただけだ。いや、袂に石を入れてる。これはお供えの梨です。
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-51.html より転載)
権太楼師の噺には他の噺家さんなら登場する人物が居ません!その辺もお聞き下さい。
(ニコニコ動画 説明文より転載)
権太楼『佃祭』(20:50-21:18)
なぜこの噺だったかは、徳川家康がかつて恩義のある摂津国佃村の人たちを、江戸への転封の際に移住して もらった、という佃島の由来における上方(大阪)つながりか。短いマクラから本編へ。次郎兵衛さんが暮れ六つのしまい船に乗ろうとするところから始まっ た。短い時間でも、さすがである。佃島の夫婦とのやりとりの泣かせのシーン、そして悔やみの爆笑シーン、メリハリの利いた芸できっちり締めた。特に海苔屋 の婆さんが悔やみで言う「壷買いませんか、安くしますよ」には大笑い。
(http://kogotokoubei.blog39.fc2.com/?mode=m&no=66 より転載)
ニコニコ動画にて