代脈(だいみゃく)
●医者の内弟子の銀杏が大先生の代脈(代理往診)として蔵前の商家のお嬢さんの診察をすることになった。
初めての代脈なので行く前に、先方に着いてからの挨拶、お茶の飲み方、羊羹の食べ方、診察などの手ほどきを受ける。
診察に当たっては、安心させるだけでよい、余計なことはするな。特にお嬢さんのお腹のシコリに触ると放屁をなさるので絶対にシコリには触れぬようにと。前回は耳が遠くて、聞こえない振りをして切り抜けたものだと大先生の説明。
初めて乗る籠の中で銀杏は大騒ぎ、なんとか商家に着いて、教わった通りにお茶を飲みながら羊羹を食べ、いよいよ診察へ。
診察中に、例のお腹のシコリを見つけて、止せばいいのにそこを押したからたまらず、お嬢さんは「ブッ!」と放屁。
銀杏は驚いて「歳のせいか近頃耳が遠くなって、今の屁の音も聞こえなかった」
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-30.html より転載)
ちょっと前までは、私の頭の中では、『代脈』いうたら、仁鶴さんしかなかったですもん。やっぱり、おっちょこちょいの周達さんが、仁鶴氏とだぶって、ホンマにおもろいですわな。最初の小言の場面も、ともすると嫌味に聞こえる場合があるんですが、そんなことはつゆとも思わない話ぶりにも、並々ならぬものを感じますな。ま、それは別にしましても、笑いの質の点からいっても、仁鶴氏にピッタリとハマッたネタですな。
(http://www.geocities.co.jp/hollywood/2975/sub42.html より転載)
CDにて