花見の仇討ち(はなみのあだうち)
●花見の嗜好で仇討ちの芝居をやって受けようじゃねえか、筋書きはこうだ。
二人の巡礼が上野の山で親の仇に出会って「やあ珍らしや、お主は親の仇、尋常に勝負しろ」「何をこしゃくな、返り討ちだ」と仇討ちの果し合いを始める。
競り合っているところへ、六部が仲裁に入り、お芝居だったと明かすって寸法だ。
四人が夫々、敵役の浪人、巡礼二人、六部の役に別れて、現場で落ち合うことにした。
当日、六部役の男が上野の山へ上ろうかという時にうるさ型の叔父さんに捕まって説教を食らい、酒を飲まされて寝てしまった。
一方、巡礼には成行きで、助太刀の侍が着いてしまったから、話が更にややこしくなる。
筋書き通り果し合いを始たが、いつまで経っても六部の仲裁が入らず、場が持たなくなった三人が揃って逃げ出すと、助太刀の侍が「逃げるには及ばない、勝負は五分だ」
「勝負は五分でも肝心の六部が来ない」
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-43.html より転載)
まあ、この演目は、圓生や小さんや小三治の名演もあるのですが・・・やはり金馬さんの演目だと思うな。ちょっとサゲが判りにくいのですが、六部(ろくぶ)と云うのは、六十六部の略で、六十六箇所に経文を納めて歩いた僧の事で、「一眼国」にも出てきますが、基本的には巡礼と同じようなものです。
(http://blogs.yahoo.co.jp/yacup/62273373.html より転載)
シャープでちょっとしゃがれた声でハイスピードの男性的な語り口。キチッと語っている。登場人物が男性ばかりで、あの声でハイスピードで語られるため、拙の持つ花見のイメージからはかけ離れたもので引いてしまった。サゲは今の人ではすぐにはわからないのでは?
(http://geza.blog22.fc2.com/blog-entry-14.html より転載)
CDにて