片棒(かたぼう)
●吝兵衛が、自分の弔いをどのように出すかを、三人の息子に聞いて、一番のしっかり者を跡取りに決めることにした。
長男は、日比谷公園を借り切って、親父の写真を大きく引き伸ばし、大僧正以下五十名の僧侶を呼び、銀座のホステスを四、五十人で賑やかに。会葬者には二万円のお土産。飛行機を飛ばして、花火を上げて盛大に、万歳!「やかましい、何が万歳だ、無駄なことを」
次男は、古典でやると。多くの人が練り歩き、太鼓が鳴り響き、鳶頭連中が木遣り、芸者衆が踊り、親父そっくりの人形を乗せた山車に屋台囃子、御輿を出して、わっしょいわっしょい。「やめなさい、祭りじゃない」
三男に聞くと、親父が亡くなったら先ず、先方を回って香典を貰い、棺桶は燃やしてしまうのでもったいないから倉庫にある沢庵の樽で間に合わせる。棺に縄を掛けて丸太ん棒を通して、自分で前を担ぐが、後ろは、、と。
「心配するな、片棒は俺が担ぐ」
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-156.html より転載)
片棒/古今亭志ん輔
○収録時間;27分00秒
○まくら;5分24秒
易者が街で商売しているが、どこもヒマそう、前もって繁盛しそうな場所、方角を自分で占えばいいのに…
「しわい屋」の一部。鰻のにおいをおかずにしているケチが鰻屋から「嗅ぎ代」を請求され、小銭の音だけ聞かせるという小噺
○くすぐり
そうか、お父っぁんを菜漬の樽にいれて
「親こうこ」…しようってんだ。
(http://blogs.dion.ne.jp/turandot/archives/10154147.html より転載)
CDにて