禁酒番屋(きんしゅばんや)
●ある藩で家臣が酒の上で大失態をした。そこで、殿様は藩屋敷に禁酒令を出し門のところに禁酒番屋を設けて、持ち込み品を全部検査することになった。
藩一番の大酒のみの近藤が、酒屋を脅かして酒を屋敷に持って来るように命令する。
酒屋は困り果てたが、番屋をごまかすためカステラの下に酒1升を隠して門まで来たが、番屋は大酒飲みの近藤がカステラを頼むとはおかしいと疑う酒屋は「進物用だ」とうまくごまかして通ろうとした。が、箱を持つとき酒屋は思わず「どっこいしょ」と言ってしまい 中の酒を飲んで検分され「このいつわり者めがっ」と叱られて逃げ帰った。
次に油屋と言って通ろうとしたが見つかり、番屋に2升も飲まれてしまう。
酒屋は2升も番屋に飲まれたはらいせに、小便を徳利に入れて持って行き、近藤さんの松のこやしにするので小便の注文を受け持って来たと番屋に言う。
番屋はまた酒だろうと、試しに飲んでみようとする。
「燗がしているなぁ・・・・?? こりゃ臭い・・・?」
「だから はじめから小便と申しました」
「うむぅ・・・、この・・・正直者めがっ」
(http://web.kyoto-inet.or.jp/people/ta_inoue/kinsyu.htm より転載)
桂小金治さん死去 88歳 ワイドショーの名司会者で人気
スポニチアネックス 2014年11月5日(水)17時31分配信
ワイドショーの司会などで親しまれた落語家でタレントの桂小金治(かつら・こきんじ、本名田辺幹男=たなべ・みきお)さんが3日午後4時45分、肺炎のため川崎市麻生区の病院で死去した。88歳だった。
通夜は10日午後6時から東京都品川区西五反田5の32の20の桐ケ谷斎場で。葬儀・告別式は11日午前9時半から同所で。喪主は妻良子(りょうこ)さん。
1926年、東京都生まれ。陸軍少年戦車兵学校在校中に終戦を迎え、1947年に2代目桂小文治に入門して落語家となる。52年、落語家の二つ目から役者に転じ、昭和30年代から映画やテレビドラマ、バラエティ番組に数多く出演し、ワイドショーの名司会者として人気を博した。
ワイドショー司会者時代は、政治家や官僚に対し怒りを率直に表す発言で人気を集め、その後の「それは秘密です!!」(日本テレビ)では一転して人情味あふれる司会ぶりで、お茶の間の涙を誘った。晩年は落語の公演などに取り組んでいた。
(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141105-00000120-spnannex-ent より転載)
戦争直後に落語家になり、映画俳優やTVタレントに転身、『桂小金治ショー』で人気を博した桂小金治の83年の本多劇場でのライヴ録音が21年ぶりにCD化。
(Amazon商品の説明より転載)
ウィキペディア
お若伊之助(おわかいのすけ)
●大店の娘で、今小町と噂される美人のお若が一中節の稽古をしたいというので、女将さんが鳶の頭の紹介で伊之助を師匠に付けた。
若い男女が一間に二人きりでいれば、人目を忍ぶ間柄になる。これを知った女将さんは、二十五両の手切れ金を渡して伊之助と別れさせたが、家が近いのが心配だと根岸の叔父、長尾一角の剣術道場にお若を預けた。
恋煩いでお若は体調を崩し一年が過ぎた頃なぜか身重の身体になった。昨夜、長尾が見張っていると伊之助がお若の元に現れた。叩き切ろうとも思ったが、頭を呼んで確認させると昨夜は朝まで頭と一緒だったのでその男は伊之助ではないと証言する。では今夜も見張ろうと隠れていると伊之助が訪れた。長尾が種子島で伊之助の胸を撃抜いてみると倒れていたのは、大きな古狸だった。
その後、お若が産み落としたのは、双子の狸だが間もなく絶命し、塚を作って葬ったという根岸の御行の松の因果塚、由来の一説。
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-147.htmlより転載)
前半の噺のディテール、人名、筋の設定は演者によってかなり異なります。
…六代目円生は、お若の腰がほっそりしているという描写に
「幽霊尻の幻尻、ああいうお尻から出るおならはどんな匂いがするか、かいでみようと一週間後をつけた男がいたな」などのクスグリを用いて、因果噺の古色蒼然とした印象を弱めるよう工夫していました。
(http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2006/09/post_b81e.html より転載)
圓朝作と言われていますが、従前から異説がありました。あまり出来のいい噺ではありません・・・・。長い噺ですので、圓生師匠は、枕をさらりと流します。
「枕 色気」
女の容貌と色気、このお噺の主人公"お若"に託し、圓生師匠は語ります。
(http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-11405429090.html より転載)
落語の舞台を歩く