※「鮑のし」は収録されていません。
鮑のし(あわびのし)
● 金が無くて米が買えない男が、女房の指示で、まず五十銭を借りて来た。この金で尾頭付きを買うはずが、鮑を三個買って来た。
大家の息子の婚礼祝いに尾頭付きのお祝いを持って行けば一円の礼を返してくれるから、ここから借りた五十銭を返して、残った五十銭で米を買う計画だ。
大家の家を訪れて、婚礼の祝い口上を述べるが、磯の鮑の片思いと縁起の悪いものだから持って帰れと突っ返される。
しょんぼりしているところで出会った男が知恵を付けた。もう一度大家のところに行って、この鮑を投げ付けてやれ、そして、あわびのしを知っているか、潮風で真っ黒な海女が海から採って来た鮑を、仲の良い夫婦がよらなきゃ熨斗ってものが出来ねえんだ。その大元の鮑が何だって縁起が悪りいんだ、って尻まくってやれ。
教わった通りにやろうとするが、言葉を忘れたり、尻をまくれなかったりしどろもどろ。
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-176.html より転載)
古典三席ネタおろしといい、仕事量といい、新しい挑戦に対して常にどん欲なのが志らくさんの凄さだと思う。仲間うちでは今日一番の名フレーズ、『鮑のし』に出てくる「そ・そ・そ・そ・そー」に完膚なきまでに全員中毒に。ああ、また帰り道笑いが止まらない、ほっておくと頭の中には小粋なウナギ紳士が・・たて、たて、うけたまわり。志らくさんにはドッシリした重箱に所狭しと入ったおかずのごとくオイシイ「名フレーズ」がぎゅうぎゅうつまっている。ンーー、おかわり!
(http://d.hatena.ne.jp/stilllife/20060711/1152641067より転載)
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