不動坊(ふどうぼう)
●やきもちなんてことを言います。やきもち、やきもちって~のは、女の専売みたいにいわれてますねえ。ご存じの通り、嫉妬という字は、どちらも女へんがつくから、「やきもちは女の専売だ」なんてことを昔からいわれますが・・・吉が大家に呼ばれる。家賃の話だと思ったら、嫁の世話をしてくれるという。相手は講釈師 不動坊火焔の女房のお滝。何でも旅先で火焔が他界し、小滝には百円の借金が残った、家財一式を売り払っても五十円の借金が残る、遊女などに出るのも嫌で、誰かに嫁いでも良いといっているという。借金の面倒を見ることが条件だ。吉は前からお滝に好意を寄せており、百円を肩代わりするということで話がまとまる。「善は急げ」と言うことで今晩輿入れと言うことになる。吉は湯にいって身ぎれいにすることにする。嬉しくて、湯でお滝さんとのことを想像してのろけた上に、同じ長屋にいる他の三人のやもめ、鍛冶屋の鉄っあん、ちんどん屋の万さん、漉き返し屋の徳さんの悪口を言う。このことを聞いたやもめ三人はやきもちを焼いて、仕返しをすることにする。林家正作という万年前座の噺家に不動坊の幽霊になってもらい、夜、吉を脅かして、この嫁入りをやめさせることを企む。その夜、四人は集まる。梯子をかけて屋根から幽霊をつるし、火の玉の演出に万さんに買ってきてもらったアルコールに火をつけようとするが火がつかない。聞けば、餡ころ。アルコールと間違えたのだ。この騒ぎに吉が気づき、やって来る。窓に幽霊。幽霊が「四十九日も過ぎぬのに、嫁入りするとは恨めしい」と言ったのもだから、吉は借金のことを問い詰め、墓を建てて弔いもするから浮かんでくれと頼む。幽霊の噺家、そんな金をかけなくても十円で浮かぶといってしまう。十円をもらった幽霊、「じゃあ、お二人友お幸せに、高砂や~」、残りの三人が許さないので「恨めしい」と言うと、吉「なんだよ~、お前、銭をくれりゃ~浮かばれるってえから、銭やったんじゃねえか。それでもお前は、まだ宙に迷ってやんのか」「い~え~、宙にぶら下がっております」
(http://yunomi.seesaa.net/article/119589247.htmlより転載)
落語「不動坊」桂吉朝. 「不動坊火焔」の題でもかけられる事のあるお噺です。サゲがちょっと違うかも。文珍さんですが元のサゲのもの→sm9462486
(ニコニコ動画説明文より転載)
ウィキペディア