品川心中(しながわしんじゅう)
●品川の花魁「お染」は、住み替えの金が出来ないために下の女から馬鹿にされるので、死ぬことを決断する。1人で死ぬのは嫌なので誰か道連れをつくることを考える。なじみの客から道連れを選び、少々ぼんやりしている貸本屋の金蔵と一緒に死ぬことに決める。早速金蔵を呼び出したお染は無理やり金蔵に心中を承知させる。
翌日の晩、いざ心中という時にカミソリで首を斬るのを金蔵が嫌がるので、外の桟橋から身投げをすることにする。桟橋でなかなか飛び込もうとしない金蔵をお染が突き落とし、自分も飛び込もうとしたところに、店の若い衆が「金が出来た」という知らせを伝えに来る。お染は死ぬのが馬鹿馬鹿しくなって店へ戻ってしまう。
遠浅だったため死にそびれた金蔵は親方のところへ行くが、親方の家では博打をしており、戸を叩く音で「役人だ」と早合点して全員大騒ぎ。尋ねてきたのが金蔵と分かり安心するが、1人びくともしない者がいた。その者を褒めると「いやとっくに腰が抜けております」。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%93%81%E5%B7%9D%E5%BF%83%E4%B8%ADより転載)
いまさら私が言うことでもないが、円生は上手だね。
しかし、なんかいいですよね。題名がいい。「品川心中」。談志がどこかで言ってた通り、「品川は白木屋という女郎屋に、板頭ァつとめるお染という女がいて…」という語り出し(ちょっと違ったカナ)は、落語の醍醐味と言えますな。
(http://d.hatena.ne.jp/sandayu/20051008/1128778531より転載)
「品川心中」は、古典落語の定番です。
品川の女郎のおもいつきではじまる話で、年もとり、貢いでくれる客も いなくなったので、悔しいからいっそ死のうと考えます。しかし、ひとりでは寂しいので誰かと心中したように見せるために、あるひとりの男に白羽の矢をたて、話をもちかけます。その男も気がよくいっしょに死のう、ということで話がまとまりますが そこからは、てんやわんやの大騒ぎになっていく、というストーリーです。
円生の端正な口調でお楽しみください。
(http://akibashouji.com/ensyou.htmlより転載)