親子酒(おやこざけ)
●酒で失敗ばかりしている跡取り息子が、酒で身上を潰すことを心配した親父が、息子に禁酒させ自分も一緒に禁酒を始めた。
ところが、何もやることがない親父の方が、五日も経つと我慢ができなくなって、息子が出かけた晩に一本だけと言い訳しつつ、塩辛を肴に飲み始めた。脇には大福を置いて息子に見つかったらお茶を飲んでいる振りをすることにした。カミさんを脅したり頼み込んだりしながら、もう一本、もう一本と飲み続けてベロベロに酔ってしまった。
そこへ息子がハイテンションで帰ってきた。
「たっだいまぁ、山田さんが晩酌に付き合えと言うが、親父との約束があるので飲めないと断ると、偉いと誉められ、じゃあ飲めと言うことで仕方なく二人で四升飲んじゃった」
「なんだおまえは、こんなに顔が七つ八つもある化け物には身上を譲れねぇ」
「おとっつぁん、あたしだって、こんなぐるぐる回る家を貰ったってしょうがねぇ」
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-169.html より転載)
時間の都合で、中入りまでしか聞けなかったが、桃月庵 白酒(はくしゅ)の『親子酒』はいい出来だった。あの一席だけでも1400円の価値はあると思った。若手の真打だが、すでにベテランの風格があり、噺も仕種もうまくフラ(独特の味わい・おかしみ)がある。これからが大変だろうが、陰ながら応援したい噺家さんの一人だ。
(http://pinewoodsrecord.de-blog.jp/blog/2011/03/post_51e1.html より転載)
年末に体調を崩されたということでちょっと心配していたが、顔が熱っぽいように思われたものの、酔っぱらい定番のマクラを十分に振ってから話に入っていく。白酒師の演じる酔っぱらいは常にカワイイ。もちろん酔っぱらいというのは普通ははた迷惑なモノだけれども、「しょうがないわねぇ」と思わせるような雰囲気が師の語り口にはある。とくに女房に酒をネダるとき、バアさんにもかかわらず「綺麗だねぇ」「愛してるよぉ」と言ってみたり。
(http://baikunan2.seesaa.net/article/116960669.html より転載)
白酒師の「親子酒」は色々新しいくすぐりが入っていて楽しいですね。
初めて彼を寄席で見たとき、まだ二つ目頃ですが、
体格に似あわずとてもよく通る声だったので、印象的でした。
(http://blog.livedoor.jp/isogaihajime/archives/1094967.html より転載)
ニコニコ動画にて