つる(つる)
●町内の生き地獄、いや生き字引と言われる甚兵衛に鶴のことを聞いている。
「鶴は日本の名鳥と言われるのはなぜか?」
「姿形が綺麗なのに加えて、雄雌の相手が決まると他の鳥には目もくれない、つまり操が正しいからだ。ところで、鶴は昔は首長鳥と言ったのだ」
「なんで鶴ちゅうようになったんかいの?」
「ある日老人が海の向こうを見ていると、唐黍から雄がツーっと飛んで来て松の木に止まり、その後から雌がルーっと飛んで来て止まったのでツールーツルと言うようになった」
「そうか分かった、皆に教えたろ」
「よせ、嘘じゃ嘘じゃ」「嘘でも面白いわ」
「雄がツールーっと飛んで来て、次に雌が、あれっ? 勘定が合わんがな」
もう一度、教えて貰って、
「雄がツーっと飛んで来て、ルっと松の木に止まった。その後から雌が…… あれっ、
……黙って飛んで来た」
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-138.html より転載)
白酒の口演は、裏表のない八五郎の人間性が楽しい。隠居本人を前にして「高慢な面をしてやがる」などと悪口を言い出すギャグも、他意がないのでからりと笑える。マクラで披露する「鴨撃ちの名人」の逸話や、「牧場寄席」に出演した噺なども楽しい。
(https://www.dplats.jp/kura/asp/itemdetail/rakugo-dl-00247/ より転載)
白酒『つる』(15:20-15:33)
1月7日のにぎわい座でも聴いて笑ったネタだったが、会場をまた揺るがすほどの大爆笑。何度聴いても、い い。夜に都内で落語会があるのは知っていたので、時間の関係で大ネタで出来なかったのだろうが、今年二度目の私も決して不満はない。ただし、開口一番でし ん歩をいじっていた前方に座っていた例の女性が、白酒が菊のことを呼び捨てで呼ぼうと“間”をつくってためている時に声をかけてしまった。白酒はタイミン グを逸し、「すいません、もう一杯もらっていいですか、幻聴が聞こえたようなので」と酒をもう一杯飲む仕草をしてから、仕切り直した。さすがに無難にこな したが、ああいう場面で声をかけちゃあいけませんよ、お客さん。
(http://kogotokoubei.blog39.fc2.com/blog-entry-163.html より転載)
「つる」は10年前に初めて白酒師匠を聴いた時以来。当時も「おもしろい人だなあ」と思った記憶があるが、やはり面白い。隠居さんが実は町内で嫌われているというのは、白酒師ならでは。
(http://saroha.way-nifty.com/nitiraku/2010/01/post-148a.html より転載)
ニコニコ動画にて