宮戸川(みやとがわ)
●将棋で帰りが遅くなって締め出しを食った、小網町の半七は霊岸島の叔父さんのところに泊めて貰おうと思っていると、お花もカルタで遅くなり同じように閉め出されてしまった。お花はその叔父さんの所に一晩泊めて貰えないかと頼むが、早合点の叔父さんだから嫌だと断る。「お花さんは自分の叔母さんの所に行けばいいでしょ」、「だって叔母さんは熊本なんですもの」、叔父さんに誤解されると嫌だからと、駆けだしていると、お花も直ぐ脇を走って一緒に叔父さんの所に着いた。
物分かりの良すぎる”飲み込みの叔父さん”は気を使いすぎて、案の定お花と半七をいい仲と勘違いして、2階に上げてしまう。布団は1組しかない。
「いっしょの布団ですが、離れて寝て下さいよ」「良いですよ」。背中合わせの寒さかな。「半ちゃん、雨が降ってきましたよ」「私が降らせているのではありませんよ」その内雷になり「半ちゃん怖い、何とかして」「こっち向いてはいけませんよ」雷は近づきカリカリカリ、近所に落雷して、お花は半七にかじりついてしまう。ビン付け油と化粧の匂い、冷たい髪の毛。半七も思わずお花を抱き寄せ、裾は乱れて、燃え立つような緋縮緬の長襦袢から覗いた雪のような真っ白な足がス~と。木石ならぬ半七は、この先・・・、本が破れて分からなくなった。
(http://ginjo.fc2web.com/017miyatogawa/miyatogawa.htm より転載)
今日は、小朝師の「宮戸川」です。もう大分前の音源です。
記憶がたしかなら、昔ラジオ第二放送(NHK)で月~木の午後3時半から4時迄の時間に「演芸特選」と言う番組がありました。落語が殆どでしたが、たまに講談や浪曲、漫才も放送してました。全て、その頃現役の芸人さんの録音でした。殆どは定席での口演を録音したモノでした。これもその内です。
私がうpした音源では、他に小朝師で「星野屋」「お菊の皿」「お血脈」「悋気の独楽」、文朝師で「悋気の独楽」等他にも未だありますが・・・
短い噺の時は二席放送されました。
(http://blog.livedoor.jp/isogaihajime/archives/1227070.html より転載)
宮戸川(春風亭小朝)
マクラはブスと美人、縁について。マクラではセクハラになる発言が人を笑わせる。とてもスマートでよどみない軽めの語り口。センスのよいくすぐりがほどよく効いていて、爆笑の連続。師の語りが若い人にも受け入れられるまことに上手い口演でした。
(http://geza.blog22.fc2.com/blog-entry-2078.html より転載)
ニコニコ動画にて