へっつい幽霊(へっついゆうれい)
●売ったへっついから幽霊が出ると言う噂に困った道具屋が、1両付けて熊五郎と若旦那に引き取ってもらった。二人で家に持ち帰る途中、どこかにぶつけて、へっついが欠けて300両が出て来た。二人で山分けして、若旦那は吉原で、熊公は賭場で一晩で使いきってしまった。
翌晩若旦那の方に幽霊が出て「金返せ~」と。これを聞いた熊公は若旦那の実家に訳を話して300両を預かって来て、幽霊を待つ。夜半に出て来た幽霊の話によれば、生前は左官の長五郎と名乗り、賭場では丁しか張らず、ある時大儲けをしたので地獄の通行料のつもりで300両をへっついに塗り込んで隠しておいたものだから、金返せ!
交渉の結果、150両ずつの折半となった。
しかし根っからの好き者同士、サイコロ勝負となり、一回で幽霊は空っ欠。もう一回勝負させろと頼むが駒が無い奴はダメと断る。
そこで「あっしも幽霊だから足は出さねえ」
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-24.html より転載)
今回は談志47歳のときの録音。
本人のコメントによれば「(「へっつい幽霊」を演じるときに)最初は桂三木助のような華麗な型を目指し、そこに自分のギャグも入れていった。今はそういうのをやめて、テクニックも使わなくなった」と言っている。
(http://blog.livedoor.jp/no_go_tabi/archives/52142136.html より転載)
CDにて