百川(ももかわ)
●田舎者の百兵衛が、料亭、百川に奉公に上がった当日、羽織りを来たまま客の注文を聞くことになった。「儂、シジンケ(主人家)のカケエニン(抱え人)だ」 と、田舎訛りなので河岸の若い衆は「四神剣の掛合人」と勘違いする。昨年のお祭りで遊ぶ銭が足りなくなり「四神剣」を質に入れたことについて、隣町から掛 合いに来たのだと。その後、言葉の行き違いで、百兵衛がクワイの金団を丸呑みするはめになる。
再び呼ばれて誤解が解けて、常磐津の歌女文字師匠に「若い衆が今朝から四、五人来てる」と伝えるように言われたが、名前が覚えられず「か」が付く有名な人だと覚えた。
長谷川町まで行って「か」の有名な人を探すと鴨池医師だと教えられ「けさがけで四、五人きられた」と伝えたので、大混乱になる。
鴨池医師が来て謎が解け「お前なんか、すっかり抜けている抜け作だ」と怒鳴られると、
「カメモジとカモジ抜けてるのは一字だけ」
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-132.html より転載)
圓生師匠が大層得意にしていた噺で、若い頃から盛んに演じていたそうですね。
当時の人々は評論家を始め皆、「百川は圓生にとどめをさす」と言っていたそうです。
(http://blog.livedoor.jp/isogaihajime/archives/1471154.html より転載)
TBSチャンネルにて