味噌蔵(みそぐら)
●妊娠した嫁を里に返し、出産費用を節約するほどの、どけちな味噌屋の主に男の子が生まれ、嫁の里に行くことになった。火の始末にはくれぐれも注意し、貰い火を受けたら味噌で目張りをしてでも、財産の味噌蔵だけは守るようにと言い残して出掛けた。
旦那が泊まりの隙に、帳簿をごまかして宴会をやろうと皆で番頭をそそのかして、刺身や寿司などを取り寄せた。近所の豆腐屋には、冷めると不味いから、焼けた順に二、三丁ずつ持って来るように味噌焼き田楽を注文した。
宴たけなわの所へ、旦那が戻って来たからたまらない。カンカンに怒り、全員生涯無給で奉公させると言い、酔っ払いを寝かせた。
そこへドンドンと戸を叩く音。外から「焼けて来ました」の声。「え、火事だよ、どこだい」「横町の豆腐屋です、四、五丁焼けましたが、あとどんどん参ります」驚いて旦那が戸を開けると、プーンと味噌の焼ける匂い。
「こりゃいかん、味噌蔵に火が入った」
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-72.html より転載)
動画ではありません。お聞き苦しい点はご容赦を。私が「味噌蔵」と言う噺を最初に聞いたのが三木助師でした。
(にこ★さうんど♯ 説明文より転載)
戦後では、この間亡くなった三木助の父親・三代目桂三木助のが有名でした。
三木助はギャグを現代風につくりかえて大ウケ。
「あらすじ」にも取り入れた、「鯛の塩焼きで人事不省におちいる」などは、漢語をモダンに使う同師ならではのものです。現在は、門下の入船亭扇橋が継承しています。
(http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/62757/60017/2096799?page=3 より転載)
ニコニコ動画にて