締め込み(しめこみ)
●長屋の留守宅に泥棒が入って、風呂敷を広げて着物を包み始めたところへ、亭主が仕事から戻って来たので、泥棒は台所の床下にもぐり込んで隠れた。
風呂敷包みを発見した亭主は、女房が間男を作って逃げようとしていると思い込み、女房が湯屋から戻ると怒鳴りつけた。女房も負けずに、商家で奉公していた私に惚れて一緒になってくれと頼んだのはお前さんだと反撃。
亭主が怒って、湯が沸いた鉄瓶を投げ付けたが、女房が避けたので、台所に飛んで熱湯が撒き散らされた。床下に隠れていた泥棒が堪らず「あちち」と飛び出して来た。飛び出した泥棒が、二人の言い分を聞いていたが、似合いの良い夫婦だと喧嘩の仲裁を始めた。
泥棒に言いくるめられて、良い泥棒さんのお陰で夫婦別れせずに済んだと、酒を出して呑み始め、夜になったので寝ることにした。戸締まりをと思ったが、泥棒が中にいるから、外側から心張り棒をかっておけ。
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-183.htmlより転載)
耳から流れ込む、「野崎」の出囃子。
出囃子は文楽師匠のが一番お気に入り。大好きな芝居の、最も華やかな節。芝居では、その後に失恋の傷みが襲ってくる。今日はその代わりに、大好きな噺家の決まり文句が聴こえてくる。
マクラで泥棒小咄を続ける。客が入った録音だと、楽しさと師匠のテンションが3割は増す。タイトルを見ても、何の話か想像がつかない。実のところ、聴き終わってもなぜ「締め込み」なのかわからない。軒下に締め込まれちゃった泥棒の噺だからだろうか。
(http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/08/post_e48d.htmlより転載)
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