権助魚(ごんすけざかな)
●ある商家のおかみさん、近頃、旦那の様子がおかしいというので、下男の権助を座敷に招き入れ話を聞こうとする。・・・「お前に訊きたいことがあるんだよ」と権助に一円という小遣いをやり、旦那の供をして愛人の居所を突き止めろという。そうこうしているうちに、旦那が日本橋の丸安さんとの商談で出かけるという。権助はむりやり供について行く。旦那の行く先はもちろんお妾さんのところ。権助がいてはじゃまなので、旦那は二円という小遣いを出し「旦那と丸安さんは柳橋のお茶屋にあがってお座敷遊び。そのあと網文という船宿から船を出し、網打ちをして遊んだ。今夜はそのまま湯河原に遊びに行ったので帰らない」と報告しろと言う。そして、話を信用させるために魚屋で網取り魚を買って帰り、女房に見せろと言う。二円の金で買収された権助は、その足で魚屋に向かい、魚を買うが・・・。
(https://www.dplats.jp/kura/asp/itemdetail/rakugo-dl-00109/ より転載)
「権助魚」はあちこちの落語会で時折聴く「悋気」を扱った演目。その中でも、菊之丞の演ずるこの噺は秀逸でした。何と言ってもぴか一なのが女形の演技。まるで歌舞伎役者のようだ、という批評を聞いたことがありますが、まさにその言い方がぴったり。無骨な使用人である権助の振る舞いを上手く演じるとともに、嫉妬に駆られる女将の表情や仕草を艶っぽく表現していました。
(http://omoshow.blog95.fc2.com/blog-entry-1146.html より転載)
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