※「大山詣り」は収録されていません。
大山詣り(おおやままいり)
●毎年恒例の大山詣りに出掛ける前に、旅で暴れた奴は丸坊主にする約束をした。
山の帰りに神奈川の宿に着いてから、酔った勢いで風呂場で騒ぎが始まった。張本人の熊吉が寝ている間に丸坊主にして、蚊帳を被せておいた。翌朝、食事を済ませると、熊吉を残してみんなは江戸へ発ってしまった。
女中に起こされた熊吉は一計を案じた。
早駕籠を仕立てて、一足早く江戸に戻り、長屋のかみさん連中を集めて嘘の報告をした。みんなで船に乗ったら海で引っ繰り返り自分一人が浜に流れ着いて助かり、頭を丸めたと。
熊吉の坊主頭を見たかみさん連中はこれを真に受け、一人が井戸に身を投げようとするのを熊吉が止めて、供養のために尼になれと唆す。動揺したかみさん連中はこの言葉に促されて、次から次へと頭を剃ってしまった。
後から戻って来た連中は、自分の嚊が坊主にされたと怒り出したが、先達がまとめて、
お山は無事でみんなおケガなくておめでたい。
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-112.html より転載)
春風亭一之輔『大山詣り』 (19:53-20:34)
一度下がってから、再登場。マクラはタイに旅行して、ゴルフをした話。寺島しのぶ似のキャディとのやり取りをネタにして爆笑を誘った。「こんなマクラでいいんでしょうか」と言いながら、「昔の旅は・・・」とつなぐから、まったく無関係とも言えないが、約12分のマクラは少し長すぎたか。
ネタの方は、本寸法で結構だった。大山や、世界遺産になった富士山などを一緒にお詣りする仲間のことを「講」と言う。大山講、富士講など。
(http://kogotokoubei.blog39.fc2.com/blog-entry-943.htmlより転載)
春風亭一之輔の大山詣り(おおやままいり)は少しポッポな語り口調は、いろいろな演者の中でもすきだなぁ!落ちはわかっていうのに演者が変わると新たな気持ちで聞ける。大山描写や出来事をもっと増やした新作の大山詣りができないかなっと思っています。
(http://hinataneko.blogspot.jp/2012/06/blog-post_24.htmlより転載)
■春風亭一之輔 大山詣り
一之輔さんの見所聴き所満載の高座。最初のほうの熊五郎の大山に連れて行けと拝みだおす、次郎吉が熊五郎との喧嘩の件を話す、次郎吉らが熊五郎の頭を坊主にする、坊主にされた熊五郎が長屋に帰ってきて長屋の連中が嵐にあって舟で遭難をしたと大ボラを吹く、すべての語り口が圧倒的。特に熊五郎の頭を坊主にする場面。カミソリで頭を丸める仕草には思わず見入ってしまった。後半長屋の連中が舟に乗って遭難したことを語るところでは、熊五郎一人が浜に打ち上げられて助かり、長屋に帰ってきた彼がかみさん連中をみんな坊主にさせて百万遍をやっているというヴァージョン。この方が熊五郎の逆襲が際立って良かった。
(http://baikunan2.seesaa.net/article/116960485.htmlより転載)
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