三年目(さんねんめ)
●おかみさんが病に臥せって、もう先が無いことを知る。死ぬのは怖くないが、夫が後添いを取ることが気になり、臨終が出来ない。
もし、後妻を取るようなことがあれば、婚礼の晩に幽霊になって出てきなさい、それが評判になり、ついには嫁の来手がなくなるだろう。こんな約束をして息を引き取った。
親戚筋からの婚姻話も断りきれず、再婚した最初の晩、夫は幽霊の出を待つがなかなか出てこない。二日、三日、二十日待っても出てこないので、普通の結婚生活が始まった。
子供が生まれて三年が経って、墓参りの夜、先妻の幽霊が出て、髪を乱して「恨めしい」
「何で今頃になってから出てくるんだ、約束通り婚礼の晩にさっさと出て来ないからだ」
「私が死んだ時に坊主頭にしたでしょう」
「親戚が集まって、一剃刀づつ当てて坊さんにして棺に収めたのだ」
「坊さんで出たのでは愛想を尽かされるから、毛の伸びるまで待っていた」
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-119.html より転載)
今日は、三遊亭圓楽師の「三年目」です。音源はNHKからです。師匠圓生師ゆずりなのでしょうね、同じ様な噺の展開を見せています。細かい処に師匠の工夫が見えます。
(http://blog.livedoor.jp/isogaihajime/archives/1228464.htmlより転載)