大山詣り(おおやままいり)
●毎年恒例の大山詣りに出掛ける前に、旅で暴れた奴は丸坊主にする約束をした。
山の帰りに神奈川の宿に着いてから、酔った勢いで風呂場で騒ぎが始まった。張本人の熊吉が寝ている間に丸坊主にして、蚊帳を被せておいた。翌朝、食事を済ませると、熊吉を残してみんなは江戸へ発ってしまった。
女中に起こされた熊吉は一計を案じた。
早駕籠を仕立てて、一足早く江戸に戻り、長屋のかみさん連中を集めて嘘の報告をした。みんなで船に乗ったら海で引っ繰り返り自分一人が浜に流れ着いて助かり、頭を丸めたと。
熊吉の坊主頭を見たかみさん連中はこれを真に受け、一人が井戸に身を投げようとするのを熊吉が止めて、供養のために尼になれと唆す。動揺したかみさん連中はこの言葉に促されて、次から次へと頭を剃ってしまった。
後から戻って来た連中は、自分の嚊が坊主にされたと怒り出したが、先達がまとめて、
お山は無事でみんなおケガなくておめでたい。
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-112.html より転載)
…もう1つは三遊亭圓生(6)がこだわった烏帽子島の件.烏帽子岩と演じるのは間違いだと断じている.たしかに,烏帽子岩が見えてきたでは湘南だし,追浜にあったのは普通,烏帽子島と呼ばれる(右図中央).そのほかにも,「鰍沢」では蟹谷淵が実在すると考証したりしている.そのため,圓生は学者ぶっているだの,噺の本質はそんな些末にはないだのといった批判もあったらしい.トリビアかどうかは,どこまでその地名が共通認識になっているかによるのではないか.
(http://homepage3.nifty.com/nadokoro/dochu/oyamamairi.htmより転載)
この「大山詣り」(約二十分)は六代目三遊亭圓生という昭和の名人が得意としていた。その絶妙な語り口(特にその「噺のまくら」の味わい深さは他の追随を許さないと謂われる)で有名な三遊亭圓生の名演(生の声)が今も残っている。
(http://www.sumiyoshijinja.net/gekkan/gekkan_26_03.htmlより転載)
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