疝気の虫(せんきのむし)
おかしな虫がいるので、掌でつぶそうとすると、虫は命乞いをして「自分は疝気の虫といい、人の腹の中で暴れ、筋を引っ張って苦しめるのを職業にしているが、蕎麦が大好物で、食べないと力が出ない」と告白する。
苦手なものはトウガラシ。それに触れると体が腐って死んでしまうため、トウガラシを見ると別荘、つまり男のキンに逃げ込むことにしているとか。
そこで目が覚めると、これはいいことを聞いたと、張り切って往診に行く。たまたま亭主が疝気で苦しんでいて、何とかしてほしいと頼まれたので、先生、この時とばかり、かみさんが妙な顔をするのもかまわず、そばをあつらえさせ、亭主にその匂いをかがせながら、かみさんにたべてもらう。
疝気の虫は蕎麦の匂いがするので、勇気百倍。すぐ亭主からかみさんの体に乗り移り、腹の中で大暴れするので、今度はかみさんの方が七転八倒。先生、ここぞとばかり、用意させたトウガラシをかみさんになめさせると、仰天した虫は急いで逃げ込もうとその場所に向かって一目散に腹を下る。
「別荘はどこだ、別荘……あれ、ないよ」
(http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2004/10/post_17.html より転載)
・小朝は落語は評価されるべき
・志ん生と比べると小朝のは漫談だな
・やっぱすする音とかうめぇ・・・
・そば啜る音がリアル。
(ニコニコ動画コメントより転載)
ニコニコ動画にて